訃報:齋藤惇生さん
本会元理事の齋藤惇生さん(元日本山岳会会長、新河端病院名誉院長)が3月11日、95歳で逝去されました。齋藤惇生さんは1962年日本パキスタン合同サルトロ・カンリ遠征隊に参加、サルトロ・カンリ峰(7742 m)に初登頂されました。1985年日中友好ナムナニ峰合同登山隊では副総隊長としてナムナニ峰初登頂に貢献されました。1990年京都大学ヒマラヤ医学学術研究計画 では当時60歳でシシャパンマ峰(8027m)の登頂に成功され、高齢者による高所登山の先駆けとなられました。1996年日中友好梅里雪山峰合同学術登山隊(第3次隊)では日本側総隊長の重責を担われました。その他、数多くの本会主催または日本山岳会主催の海外登山遠征隊に医師や隊長等として参加されるとともに、日々の絶え間ないご活動を通して、登山の振興と高所医学の発展に大いに貢献してこられました。
謹んで哀悼の意を表します。
京都大学学士山岳会会長 辛島司郎