北アルプス 白馬鑓 山スキー
5月3日〜5日
高尾文雄
小日向のコル
鑓沢滑降(奥村)
鑓沢滑降(奥村)
鑓沢滑降(奥村)
連休後半に、北ア白馬鑓へ山スキーに行ってきました。簡単に報告します。
@メンバー
高尾文雄、奥村邦夫(JACアルパインスキークラブ会員)
A当初計画
猿倉〜小日向のコルでテント定着。杓子沢と鑓沢を一日づつ山スキーでアタックす
A行動概要
●2002年5月3日晴
大糸線の安曇沓掛駅に奥村さんに車で迎えに来てもらい、猿倉へ向かう。
猿倉にはすでに車がいっぱい停まっていた。
雪は例年に比べかなり少ない。猿倉で雪が消えかけていた。
一段上がったところから何とか雪が続いていたのでシールで登る。
馬尻への道を分け登っていくと、台地状にはたくさんテントが張ってあった。
長走沢から小日向のコルへの斜面を登るとたくさんの人と出会った。
小日向のコルはテントでいっぱいであった。
山スキーの人、テレマーク、ボーダーと賑わっていた。
鑓沢は何とか頂上から滑れるみたいであったが、杓子沢は鑓の頂上からはつながって
いないようだ。一箇所スキーをはずさないといけない。
テントを張ってから足慣らしで長走沢へ滑り込む斜面で遊んだ。
●5月4日 雨
風雨のため停滞。一日中テントからまったく出れない。
おかげで奥村さんと色々な話が出来た。
アライのテントは優秀でフライのペグが外れてテント本体にくっ付いても雨漏りがし
軽くてコンパクトなのもいい。
●5月5日雨→晴 風猛烈に強い
結局朝まで雨が降り続いた。天気予報どおり晴れてきたが、猛烈な風が吹いてきた。
テントが飛ばされそうで撤収に大変苦労した。
木の根元にテント等をデポして鑓沢へアタックに出た。
鑓沢出合いまで滑り降りた。気温が高く、雪は柔らかい。
谷に入ると風はしのげたが、鑓の上部はガスがかかっていた。
鑓沢からシールで登るに従い、次第にガスが消えていき頂上が見通せるようになって
われわれが本日の一番で登っている。
鑓温泉の露天風呂を通り過ぎて右に曲がり急な斜面を登る。
雪は柔らかく、クトーは必要ない。大斜面となり下りが楽しみだ。
左に大きく曲がりもう少しで稜線というところで猛烈な風となり、息もつかない。
立っているだけで精一杯で、スキーでは登れない。前に足を出すと吹っ飛ばされてし
まった。
スキーをはずせば登れるが、担ぐと飛ばされてしまう。
結局あと150mを残し、標高2750mで登行をあきらめて、滑り降りることにし
下りは快適であっという間に滑り降りた。広大な斜面に誰もいない。
遠く高妻、妙高、火打、焼山が見えたがかなり雪が少なく黒く見えた。
途中で鑓温泉の露天風呂に入ってくつろいでから、小日向のコルに戻り、デポを回収
いいお湯でした。