鳥海山を滑って来ました。
4月26日、雨。
山形県酒田から大平(おおだいら)小屋に入る。全く視界利かず。
27日、曇り、後晴れ。
全く山が見えない視界不良の中、地元ベテラン連のリードで出発する。
天候は徐々に回復、稜線の一部さえ見えなかった新山、七高山をはじめ全山を一望に。
御浜小屋の屋根の上では、日向ぼっこをするほどの快晴無風の好天気となる。
外輪・文殊岳まで登ったが、七五三(しめ)掛の一段上部から北面、千蛇谷を下降する。
傾斜もそこそこあり、雪の状態も良く、快適な滑りが楽しめた。
そしてそのまま、鳥海山北面を一気に滑降、鳥越川右岸台地を標高450m辺りまで滑り、
30分ほど薮漕ぎの後、遊歩道を歩き、前日廻しておいた車で、秋田県象潟町経由、
大平小屋にもどった。二県にまたがる標高差1500mの滑降に、大満足の一日だった。
28日、快晴。
今度は伏拝岳から南面を滝の小屋経由、湯の台温泉まで標高差1500mの滑降を目論むが、
快晴の空が一転俄かに掻き曇り、黒雲までが日本海から押し寄せて来て、雨さえ落ちてくる。
地元ベテランも、これはいかんと撤退を決定、シールを外し滑り降りる。
小屋に着いて見ると、又快晴の空に戻っていたが、気合をそがれており、ビールとなる。
29日、薄曇。
御浜小屋にて大休止の後、滑降。15分でとり付まで戻ってしまった。納竿。
メンバー:遠来組:斎藤Yさん、JAC杉山イタル氏、田中昌二郎、以上京都、 JAC東京1名。
地元組:JAC山形、JAC青森。狼煙の会(高校山岳部部長先生のOB会)の方々。
初めての鳥海山であったが、たっぷりと浸かって楽しめたのは、青森 高橋氏をはじめ
地元の皆さんのお陰であった。心より感謝を申し上げます。

田中昌二郎   Shojiro Tanaka