メンバー:及川、伊藤、奥村、高尾
ガイド:アンドレ、セドリック
通訳:佐々木
山域:ヨーロッパ南アルプス エクラン、メージュ山群
○3月14日(金)
成田から夜行便にて深夜に出発。空港はすいていて手続きがスムーズだった。
○3月15日(土)晴れ
予定通り早朝にパリに着いた。乗り換えてジュネーブまで飛んだ。朝8時半に着い
たら、通訳の佐々木さんが待っていてくれた。ここで、荷物が出てこなかったが、午
後3時にやっと別便ですべての荷物が揃った。
グルノーブル近くでガイドの二人と落ち合い、グラーブ経由でペルブルの宿泊所ま
で車で行った。直ぐに荷分けして食事とした。
○3月16日(日)快晴
ペルブルから林道を歩くと直ぐに車止めがあり、雪が出てきた。しばらく行った
所からシールで歩いてエイルフォワッドを経由してセザンヌ小屋まで歩く。セザンヌ
小屋までは平坦で特に問題はない。周りの景色は高い岩山が次々現れて素晴らしい。
○3月17日(月)快晴
ここからが大変厳しくなる。暗いうちに出発。氷河末端のセラック帯のすぐ脇に
付いた雪面をトラバース気味に登る。クトーを付けて慎重にジグザグを切って登る。
登り切った所から氷河の右岸の急斜面を上からのブロック雪崩に注意しながら登
る。この手前で一名体調不良の為自主的にリタイアした。ガイドがヘリを呼んですぐ
にブリアンソンの病院に収容された。
急斜面を登りきると広い平原のような緩やかな氷河になり対岸の上部にエクラン
小屋がある。エクランのドームは目前にそびえていて、急な氷河の斜面の上にあり、
スキーで登るのはとても難しいように見える。
ここでガイドの一人が急に痙攣し始め、倒れてしまった。ヘリを呼び同じ病院へ
収容された。どうも熱中症と思われた。
○3月18日(火)晴れ
エクランのコルを越えてベラルデに行くコースはガイドが一人欠けたので中止と
なり、同じ氷河を下ることになった。クラストした斜面を慎重にすべる。登ったルー
トの対岸(左岸)を滑った。セザンヌ小屋まで降りるとやっと安心できた。後はペルブ
ルまですっ飛ばした。
ペルブルから車でラグラーブ経由ぐるっと回ってベラルデに入った。車道は除雪
してあったが、まだ公式には開いていないところを多少無理に行った。
○3月19日(水)快晴
ベラルデからエタンソンの谷をシールで登る。シャテルレの小屋まで。昼過ぎに
ついてのんびりした。
○3月20日(木)快晴
暗いうちに出発。メージュの肩にあるプロモンティアール小屋で回りの景色を堪
能し、メージュのコルを目指して快調にシールで上った。最後はスキーをデポしてア
イゼンには着替えてコルまでアンザイレンした。コルからは遠くモンブランやグラン
ドジョラスが見渡せた。
コルの直下のデポ地点からスキーで快適に滑った。シャテルレの小屋で一服し、
ベラルデまでのんびりと下った。途中で見えたエクランは立派だった。
○3月21日(金)快晴
車とスキー場のゴンドラを利用してメージュの頂上からの山稜に繋がっている岩
峰へ取りついた。途中までスキーを使い、最後はアイゼンでアンザイレンした。
ラグラーブまでのスキーは豪快であった。
○3月22日(土)快晴
車でぐるっと北側へ回ってバルトランの裏側まで行き、ゴンドラでバルトランに
入った。スキー場をバルトラン、メリベル、クシュベルと縦断し、タニヤまで滑り今
回のツアーが終了した。
シャンパニーでC,D班に会いお別れを言ってジュネーブまで車に乗った。夕方
の便でパリ経由で成田へ向かった。
○3月23日(日)快晴
夜に成田について終了。
<詳細報告>
エクラン
ベラルデの宿泊所のみんな
メージュ
メージュのコル
メージュをバックに
ラトゥー西峰をバックに
以上
高尾文雄(マッコー)