4/25〜5/8のチンボラソ登山の報告

<登頂記>

無事、5月4日にエクアドルの最高峰のチンボラソに登頂しました。
メンバ−5名中、4名が登頂しました。
4名は、61才男性、54才男性(小生)、51才女性、50才女性で、
登れなかった1名は61才男性で、平均年齢55才のパ−ティでした。

*行動記録概要
4/25 成田 -> ヒュ−ストン -> キト−2850m
4/26 キト−滞在(高所順応を兼ねて市内観光)
4/27 パソチョア山4200mへ高所順化登山、キト−泊。
4/28 ルミニャウイ山4700mへ高所順化登山の予定が、雨のため、
   コトパクシ山駐車場4500mからホセリバス小屋4800mまでの
   順化行動に変更した。コトパクシ公園内のロッジ泊3800m。
4/29 コトパクシ滞在(付近の散歩のみ)
4/30 コトパクシ山のホセリバス小屋4800mまで登り泊。
5/01 コトパクシ5897mへアタック。悪天候のため、
   全員5500mまで登り下山。リオバンバ2750m泊
5/02 リオバンバ滞在(休養、市内観光)
5/03 カレル小屋4800mまで車で登り、ウインパ−小屋5000m泊。
5/04 チンボラソのアタック。前夜22:05小屋発。
   6:35amチンボラソ西峰6267mに登頂。
   主峰へはクレバスがあり、登れず。バ−ニョス温泉泊
5/05 バ−ニョス -> キト−
5/06 出発まで市内散策。キト−夜発
5/07 ヒュ−ストン着、発。
5/08 成田着

*感想、その他
1.雨季が明けていないのか、毎日雨がふった。
 4/27は、山頂近くから雨が降り出し、下山時は大雨。
 4/28は、最初から雨で予定変更。幸いコトパクシの方は霧雨程度ですんだ。
2.5/01コトパクシのアタックは、風とみぞれの中の真夜中0:10amの出発。
 2時間近くの歩行のあと、アイゼン装着、アンザイレンしての登行。
 クレパスが随所にある。朝6時頃、夜が明けても明るくならず、
 天気も良くならず、退却。この日は、他パ−ティも全員登頂できず。
3.毎日降っていた雨が、どういう訳か、チンボラソアタックの1日だけ晴れ
た。神が味方したというより他にない。前日の夕方から晴れてきて、結局、ア
タック日の9時am頃まで晴れていた。
前夜18時から21時までの仮眠も熟睡でき、起きて空の晴れを確認して、今日の
登頂を確信した。
無風、快晴の中のアタックは、快調なピッチをきざみ、通常よりオ−バ−な登
頂時間を想定し、早く出発したがそれも徒労に終わり、結局、登り、下り共に
予定時間より短い時間で登、下山できた。
これも、すべてa)天気晴天のためと考えられる。
4.天気の他に登頂できた原因としては、以下が考えられる。
 b)高所順化が順調にできた。(ダイアモックスなどは飲まず)
 c)雪質良好(ラッセルなし、雪崩の恐れ少ない)
 d)コトパクシでの予行演習で、各メンバ−の力量、体力の把握ができ、チ
ンボラソアタック時には、ザイルメンバ−編成を途中で変えることなく、時間
ロスもなかった。
 e)結果的に、コトパクシアタックを高所順化の一環として組み込んだタク
ティクスがうまくいった。
5.登頂後のバ−ニョスの温泉は、疲れを癒すのにもってこいであった。
6.残念なのは、記録を記入した手帳をアタックの途中で紛失してしまったこと
です。

カレル小屋よりチンボラソ

ウインパー小屋よりチンボラソ

頂上1

頂上2

<写真集>

以上                       栗本俊和