O K Y A N 2009 の 報 告

 専ら兵庫県西部、播磨の山に毎年登っている通称OKYANの会は、今年も秋恒例の山行として、去る10月24~25日揖保川上流の長水山(チョウスイザン 585m)と大甲山(ダイコウザン1,035m)に登り無事終了した。参加者は昨年と同じ25名、今年初参加の永田龍氏('76年入部、通称ナマコ)と川嶋オレッチ夫人、又関東からおなじみの松浦コッテ氏及び清水ムスコ氏が駆けつけてくれた。

 第一日目の24日はJR姫路駅に集合のあと、専用バスで長水山の登山口へ。自車で参加の酒井オシメ、岩坪ゴロウ、井関の各氏も途中で合流して登山を開始。

 ここで長水山について一言。西播磨の中心の町、山崎町市街地近くにあるこの小高い山は、13世紀以降の城址。地元の守護職赤松氏が山頂に城を構築、以後その一族が城主として君臨したが、戦国の世にあって時には戦いに敗れ落城、再建するも最後は羽柴秀吉に攻略され廃城、250年間の歴史を閉じたもの。昭和の初めになって一族の末裔が山頂のお寺を建立、名を信徳寺と言う。お寺への参道は緩やかな山道があって、途中まで車も入れるが、去る8月の豪雨で不通になったので、我々は別の伊水小学校前の登山口から入山。

 最初は石がごろごろ転がる歩きにくい谷道を登ること約1時間で尾根に辿りつき、参道に合流。更に30分の登りで山頂着。折からの秋晴れで麓を見晴らしつつの昼食のあと下山。再び出迎えのバスで例年の宿、東山温泉フォレストステーションに向かった。    

長水山山頂で

 翌25日は雨模様の予報が外れてまずまずの晴れ。朝帰りの岩坪ゴロウ氏を除いて大甲山を目指して専用バスとサポートの自車で出発。車は宿から一旦鳥取へ抜ける国道29号線に出て北上、暫く走った野尻地点から西へ分岐、村外れから林道に入る。

 この地域は去る8月、近くの佐用町が大洪水被害を受けた際の豪雨により山中のあちこちで道路崩壊が発生した所だが、事前の下見により車通行と判断したもの。幸いバスは登山口に至る最後の林道も上ってくれたので、時間を稼いだ上に皆が楽をした。

 登山口からは深い森林内の急な道を三々五々夫々のペースで歩くが、やがて尾根道の上り下りから緩やかな広い林間を暫く歩くと山頂となった。ゆっくり組の最後尾は大甲山々頂まで2時間強で到着、全員でヤッホーの雄叫びは恒例。

 先着した早足組は更に奥の荒尾山(1,108m)まで往復、既に昼食中のゆっくり組と合流、全員揃った所で記念写真の撮影 (末尾に添付)。ゆっくり組は早めに下山開始、遅れて下山した早足組は登山口近くで追いつき全員揃っての下山となった。登山口からは暫く林道入り口まで歩き下り、出迎えのバスに乗車、宿舎へ帰着した。帰着後は宿の東山温泉に入浴、姿を整え暫しの間の歓談も慌しく再びバスで姫路へ帰り、定刻とおり18時の解散。関東組は直ちにJR新幹線で帰宅の途に着いた。

大甲山山頂でヤッホー

 終わりに第一日目の夜、これも恒例となった懇親会後半の講演会を紹介しよう。今回は原田A氏によるカナダ鱒釣りのお話と、岩坪ゴロウ氏のアイルランド紀行。ご両名には、プレゼンターのお引き受け有難うございました。

 原田A氏のお話では、本年6月末から15日間カナダ中部のウイニペグにUSAシカゴ経由の空路で入ったあと、更にターボフロップのチャータ特別便で北緯60度線まで3時間の飛行で着いたのがカナダ中北部のカスバ湖。ここに一週間滞在し,ボートに乗ってのルアー釣り。成果最大の人は一週間で何と52匹、全長1m弱19Lbs(8.6kg)の大鱒が釣れたという。

原田A氏19ポンドの大鱒を釣上げご満悦

 岩坪ゴロウ氏は、アイルランドの首都ダブリンからレンタカーで同国西端のアラン島まで往復。次いで連合王国北アイルランドに入り、ベルファストから北端まで10月1日京都出発、16日間の旅のお話。本人はガイドの費用が少し高くついたが、地元のアイルランド人から、直接イングランド人に対する恨み呪いを聞くことが出来たと言う。イングランドのクロムウエル鉄騎兵による大虐殺や、19世紀ジャガ芋のベト病流行による大飢饉で餓死100万人、国外へ移住150万人という辛酸をなめた先祖を持つアイルランド人、その歴史も含めての含蓄あるお話であった。

ゴロウ氏ギネス・ビール宣伝コーラスとご満悦

 今年の参加者は、斉藤Y、中島ダンナ、井上トッキュー、寺本ショーチャン、平井ポコ、青野オンビキ夫妻、酒井オシメ、松井サルタン、新井夫妻、川崎夫妻、*高村デルファー、岩坪ゴロー、川嶋オレッチ夫妻、*潮崎パイマン、高野ゴジラ、松浦コッテ、上尾、*井関、原田A、清水ムスコ、永田ナマコの各氏。

 なお幹事は*印を付す3氏が担当、又川崎氏にはアドバイザーとして多大なご協力を戴いた。

  平成21年11月27日 潮崎 記 

大甲山山頂で登頂者全員