播州の山、晩秋の散策

 秋とはいえ、まだまだ暖かい10月29日と30日、OKYANのメンバーに若干の若手を加えた20名弱で、播州の名峰千ヶ峰(1005m)の登山と笠形山中腹に掛かる名瀑扁妙の滝の散策を行った。参加者の平均年齢は75歳くらいか。
 1日目、千ヶ峰から北に延びる稜線上にある市原峠駐車場に車を置き、高曇りの中、千ヶ峰を目指した。標高差は約300m。1時間強の稜線漫歩のあと全員無事頂上に着いた。頂上は遮るものがない360度の展望。遙か東に六甲山が見える。1000mの山とはいえ頂上はどこも気持ちがよい。下山後、1日のみ参加のメンバーと別れ、その晩はグリーンエコー笠形のバンガローに宿泊。夕食には各自持ち寄った酒と一緒に「ブータンの松茸」と「チベットの豚」を堪能した。
 2日目、一晩中降り続いた雨も何とか上がり、宿舎近くの扁妙の滝の散策に出かける。散策道をしばらく歩けば簡単に滝に着くものと簡単に考えていたけれども、結構苦労する。急な登りが延々と続き、最後は足場が不安定な急なガレ場を何とか登り切ると、扁妙の滝の瀑布の下に出た。高さは30m以上はあり落ち口は下からは見えない。登り口から1時間弱くらいはかかった。続いて扁妙の滝全体を眺めようと、反対側の尾根の上にある滝見台を目指す。梯子をよじ登りようやくたどり着いた滝見台から、霧の向こうに、先ほど下から眺めた滝が姿を現した。まさに幽玄の滝の風情。全高も実はインターネットによれば65mに達する。下山後、生野銀山を訪れ、いにしえの宝の山に思いをはせ、来年の再会を約束し解散した。

千ヶ峰を望む
ナナフシも一緒
千ヶ峰から東を見る
千ヶ峰頂上
扁妙の滝
滝見台から扁妙の滝